ご注文はベンガルタイガーだっけ？
﹁
綺麗：
：
かわいい街！
﹂
︵
いんど︶
は近代ヨ｜
ロッ
パの雰囲気を漂わせる
、
モダニズムに溢れた町並みの中で呟いた
。
っ
越してきた彼女。
はラク
｜
ンシティ
。
、
まるでプレステのゲ｜
ムにでも出てきそうな情緒ある風景を楽しんでいると
、
つい寄り道をしたくな
っ
てしまう。
。
﹁
ここなら楽しく暮らせそう！
﹂
っ
てない地図を見ながら、
あっ
ちへふらふら
、
こっ
ちへふらふらと流されるように歩いて行く。
﹁
こっ
ちでいっ
か﹂
っ
てしばし進むと、
一つの小さな吊り看板が目に入
っ
た。
｜
ヒ｜
カッ
プを覗き込むデザインの下には、
﹃
Ｃ
Ａ
Ｔ
Ｈ
Ｏ
Ｕ
Ｓ
Ｅ
﹄
。
﹁
これは：
：
猫カフェ
！
﹂
。
っ
たことではない
。
︵
生易しい表現
︶
にしてきた彼女にとっ
てそこはまさしく餌場だっ
た
。
﹁
入るしかないでしょ
！
！
﹂
。
入り口のベルがガランと来客を告げた
。
﹁
こっ
ねこ、
こっ
ねこっ
ね、
のっ
うみっ
そを：
：
﹂
ょ
んぴょ
んもとい心にゃ
んにゃ
んさせながら狩人の瞳で猫科小動物を探す
。
。
猫。
猫。
猫。
。
擦っ
てやる。
頬ずりしてやる。
頭を丸呑みしてやる
。
それに飽きたらず◯◯してやる。
挙句の果てには
×
×
だっ
てしてやる。
れてやる
。
っ
ていたのは猫ではなかっ
た。
。
と、
彼女が跨っ
ている
、
全長２
ｍ
半の猫科大型肉食獣が、
牙を剥き出しにして彼女を迎え入れた
。
﹁
ね：
：
ねこがいない：
：
﹂
、
震えながらもそれだけ言うのが精一杯だ
っ
た。
、
虎だっ
た。
っ
た。
﹁
グァ
オオオオオオオオオオオ！
！
！
！
﹂
﹁
ギャ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
！
！
！
！
！
！
！
﹂
﹁
何だこの客！
？
﹂
っ
ン注？
ルは１
頭﹁
ひと目で、
虎だと見抜いたよ﹂
﹁
Ｔ
．
．
．
Ｔ
ｉ
ｇ
ｅ
ｒ
．
．
．
？
Ｗ
ｈ
ｙ
Ｔ
ｉ
ｇ
ｅ
ｒ
．
．
．
？
﹂
﹁
これですか？
ッ
トです。
一応虎です﹂
﹁
見りゃ
わかるよ！
！
？
﹂
﹁
実はこの子は臆病な自尊心と尊大な羞恥心によっ
てベンガルタイガ
｜
と化してしまっ
た私のおじいちゃ
んなんです
﹂
﹁
山月記かよ！
﹂
﹁
冗談です。
ご注文は？
﹂
﹁
猫！
！
？
﹂
﹁
いません﹂
﹁
表の看板は！
？
ャ
ッ
トハウスっ
て書いてあっ
たじ
ゃ
ない！
﹂
﹁
ああ、
あれまだ外してませんでしたっ
け。
三日前まではそうでしたよ
。
今は別の店です﹂
﹁
別の店：
：
？
﹂
﹁
プロレス喫茶﹃
｜
ホ｜
ル﹄
﹂
﹁
私帰る！
﹂
ィ
！
２
Ｆ
の掴みモ｜
ショ
ンで少女は華麗の肩を掴んだ。
。
まるで鷲に捕ま
っ
た気分だっ
た。
﹁
まあまあまあまあ、
久しぶりのお客さんです。
ただでは返しませんよ
。
ねえサガッ
ト﹂
﹁
ｱｲｸﾞｰ：
：
﹂
﹁
喋っ
た！
？
﹂
﹁
腹話術です。
キャ
ッ
トハウスの店長みたいになりたくなか
っ
たら何か注文して下さい﹂
﹁
：
：
キャ
ッ
トハウスの店長はどうなっ
たの：
：
？
﹂
ッ
トの方を見やっ
た。
、
無言を貫く。
﹁
ねえ：
：
？
﹂
ッ
トに視線を投げる少女。
ッ
トはげふりと喉を鳴らしてそれに応じる。
﹁
：
：
﹂
﹁
：
：
：
：
﹂
﹁
：
：
：
：
：
：
﹂
﹁
：
：
：
：
コ｜
ヒ｜
ください﹂
、
ここを出る勇気は無かっ
た。
﹁
コ｜
ヒ｜
入りました｜
﹂
﹁
ｱﾊﾟｶｯ﹂
﹁
コ｜
ヒ｜
は普通に美味しい：
：
﹂
﹁
当然です。
ウチは豆の一粒一粒から店の雰囲気にまで全てこだわりを持
っ
た喫茶店なのですから﹂
、
シッ
クに統一感のある内装は客に安堵とやすらぎをもたらすだろう
。
﹁
ｱｲｸﾞｰ﹂
｜
さえいなければ
。
﹁
ねぇ
：
：
虎を喫茶店に配置するメリッ
トはあるの：
：
？
﹂
﹁
もふもふしてて可愛いと思っ
たのですが：
：
巷でも触れる
っ
て大人気じゃ
ないですか、
虎﹂
﹁
子供はね！
！
！
獣はね 恐怖心しかないね
！
！
﹂
﹁
大丈夫です。
サガッ
トは大人しいし、
よく訓練されてるから人に襲いかかることはないんですよ
。
私の指示さえ無ければ
﹂
﹁
あれば襲うんだね！
？
﹂
﹁
それに夜は虎のマスクを被っ
た父との有刺鉄線電流爆発デスマ
ッ
チがあるから：
：
そっ
ちは大人気なんですよ
﹂
﹁
もはや喫茶店じゃ
ない！
、
何でこんな事に：
：
私は下宿先を探していただけの子供と動物に好かれる人畜無害な女子高生なのに
：
：
﹂
﹁
下宿先？
﹂
﹁
うん、
この近くのはずなんだけど：
：
猫柳さんっ
て知
っ
てる？
﹂
﹁
キャ
ッ
トハウスの店長ですね﹂
﹁
あっ
ちゃ
｜
：
：
﹂
﹁
ところで今この店従業員を募集してるんですよ。
今なら住み込みで働けます
﹂
﹁
へ｜
そうなんだ。
じゃ
あ私生徒会行くね﹂
ィ
！
２
Ｆ
の掴みモ｜
ショ
ンで少女は華麗の肩を掴んだ。
。
まるで鷲に捕ま
っ
た気分だっ
た。
﹁
ところで今この店従業員を募集してるんですよ。
今なら住み込みで働けます
﹂
﹁
へ｜
そうなんだ。
じゃ
あ私生徒会行くね﹂
ィ
！
２
Ｆ
の掴みモ｜
ショ
ンで少女は華麗の肩を掴んだ。
。
まるで鷲に捕ま
っ
た気分だっ
た。
﹁
ところで今この店従業員を募集してるんですよ。
今なら住み込みで働けます
﹂
﹁
へ｜
そうなんだ。
じゃ
あ私生徒会行くね﹂
ィ
！
２
Ｆ
の掴みモ｜
ショ
ンで少女は華麗の肩を掴んだ。
。
まるで鷲に捕ま
っ
た気分だっ
た。
﹁
：
：
：
：
﹂
﹁
：
：
：
：
：
：
﹂
﹁
ところで、
今、
この店、
従業員を、
募集、
してる、
ん
、
です、
よ﹂
﹁
わかっ
たよ！
ょ
働けば！
﹂
﹁
賢い選択です。
ねえサガッ
ト﹂
﹁
ｱﾊﾟｶｯ﹂
﹁
私は太場︵
たば︶
。
この店のマスタ｜
の孫です
﹂
﹁
私は印度︵
いんど︶
だよ。
よろしくね
、
数子ちゃ
ん。
お姉ちゃ
んっ
て呼んでもいいよ﹂
﹁
わかりました。
華麗﹂
﹁
呼び捨て！
？
﹂
﹁
あなたの他にもう一人バイトの人がいます。
その人も紹介しないと
﹂
﹁
奇特な人もいるもんだね。
どんな人？
﹂
﹁
実際に会っ
てみた方が早いと思います。
とりあえず、
制服に
｜
｜
﹂
｜
ン！
﹁
数子！
！
﹂
﹁
誰！
？
﹂
﹁
今言っ
たバイトの黒琥︵
くろこょ
う︶
さんです
。
関節技の達人ですが尺の都合上設定は生かされません
﹂
﹁
あ、
露骨に巻きに入っ
た！
？
﹂
﹁
ちなみに甘鼠庵では卸︵
おろし︶
さん 杏優 あゆ
、
ツ｜
ル・
ド・
フランスでは楽有︵
らあ︶
さんが働いていますがニコ動では
１
話しか配信されてないので残念ながら出てきません
﹂
﹁
円盤買おうよ！
？
｜
ル・
ド・
フランスはもはや喫茶店も動物も関係ないよ
！
﹂
﹁
何をごちゃ
ごちゃ
言っ
ている！
！
！
﹂
﹁
来ないよ！
！
！
﹂
﹁
ﾀｲｶﾞｰﾊﾞｽﾞｰｶｼﾞｬｱ﹂
﹁
それサガッ
トじゃ
ないよ！
！
！
﹂
﹁
デビルイヤ｜
は：
：
地獄耳！
﹂
﹁
誰だよ！
！
！
！
﹂
﹁
父さんです﹂
﹁
タイガ｜
マスクじゃ
ねぇ
のかよ！
！
！
！
！
﹂
﹁
よし揃っ
たな野郎ども！
ォ
ォ
ォ
ォ
ォ
ォ
ォ
！
！
！
！
！
﹂
﹁
﹁
﹁
ウオオオオオオオオオオオ！
！
！
！
！
﹂
﹂
﹂
♪
あれは誰だ