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ep.5 死ぬことに慣れろ (4)

 
一通りの説明を冬羽から受けた後
俺は黙祷をする
気配を察知するためだ
 
時刻は二時
 
場所は双桜樹公園
二つ並んだ桜の木前
 
あの時ベンチに座
ていた
和葉
と呼ばれるミ
ジシ
ンは
今夜はいない
 
こんな夜中に何で刀で戦うんだよ
たく
 
殺し合いか
 
そこまで考えた時
ふいに後ろの方から
 
と金属音がした
振り返る俺
 
同時に
俺の左手首に痛み
火であぶられた
かのような激痛が劈く
 
くるくると
 
くるくるくると
 
いとも簡単に
俺の左手首は宙を舞
ていた
 
ボト
と鈍い音がして
敵の目の前に落下する
 
まさに瞬撃
血すら流させないほどの早業だ
気がつくのが遅すぎる
 
そいつ
が発する声
若い男
少年だ
前のボタ
ンを全部外した学ランを着ていて
中学生くらいに見え
その両手には左右一つづつ鎌を持
ていて
まるで
カマキリのような風貌だ
今回はそれ
 
外見は中学生のくせに鎖鎌という
実に人間にと
扱いにくい
武器も使いこなしていることに
実に関心
する
 
感心している場合じ
ない
 
ボタボタと今切られたことに気がついたかのように
血が流れ出す俺の手首
 
右手で
担いだ刀
百日紅
を引き抜き
俺の左手を
切り落とした
そいつ
に向か
て俺は突進した
 
片手を失うという序盤的には致命的な肉体的欠落を許
した俺は
ロジカルもくそもなく
早急に決着をつける
必要があ
 
俺の敵は
突進する俺に対して防御もせず
そこに立
ち続けた
 
横薙ぎに一閃
俺はそいつを斬

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