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ep.5 死ぬことに慣れろ (2)

私がその龍神だ
 
無茶苦茶なことを平気でい
てのけるその少女に
俺は畏怖の念と皮肉
そして感謝をこめてこうい
寝言は死んでから言え
お譲ち
 
刀を紐で背負うように体にくくりつける
 
まるでブリ
チだなと考え
そう考えた自分を鼻で笑
この刀で敵をぶ
た切る
まさにアクシ
の主人公
それも悪くない
 
そんな俺の心を見透かすように
冬羽が
ふふふ
笑う
別にその刀で霊を斬るわけではないぞ
むしろ霊は斬
れん
ただの刀なんだから
斬魄刀
けな
そんなもの現実には存在せんよ
アイデアとしては
秀逸だがな
 
ニヤニヤしながら俺を見る
たく嫌な気分だ
いつには自分の心の中を見透かされているようで
どう
も落ち着かない
なん
だと
 
見返す俺
そのしぐさを見た冬羽がにやりと口の
端を歪めた
 
図星か
そいつは笑
ていた
何のための刀なんだよ
 
俺はそ
ぽを向いて
冬羽に悪態をつきつつ
姉に気
づかれないようにアパ
トを抜ける
 
鈴虫が鳴く中
ツにジ
ンズ
靴は動きやすい
スポ
ツシ
ズとい
た割とラフな格好で夜道を歩く
 
首には
お守り
に穴をあけてひもを通したネ
クレ
ス状のものをかけていて
なんとも変な格好だ
自分で
思うんだからそうなんだろう
 
一度俺が
お守り
を忘れて白龍神社にきたときに冬
羽が激怒してそうしたのである
俺自身の意志では取る
ことができない
勘弁してくれ
それ
は戦うためさ
ただ
最近のマンガみたいに
人外
を相手に戦うわけじ
ないさ
刀で斬るのはい
つの頃だ
人間
だよ
ほんの三百年ほど前なんか
試し
に人を斬
てもよか
たのだよ
 
にやり
その瞳で俺を流し見る
 
嫌な気分だ
そうか
 
俺は動揺を悟られないよう
深呼吸をする

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